有機栽培とは?
有機栽培とは?
『このまま信州で商売をしているだけでは会社の発展はどこかで止まり、やがて衰退をして行く。いつか関東へ出て日本全国での展開をしたい。』そして、『安心・安全で美味しいお茶を飲んでいただきたい』その思いからたどり着いたものが有機のお茶でした。
有機栽培(有機農業)とは、一定の農場の圃場(ほじょう)で3年以上、無農薬(化学合成農薬不使用)無化学肥料(有機質肥料)で栽培する農業生産の方法を用いて行われる農業と定義されています。わかりやすく言うと「化学肥料や農薬、遺伝子組み換え技術を使わない、環境にやさしい栽培方法」の事です。有機栽培は、堆肥などで土づくりを行うことが重要です。有機栽培を行い有機農産物として認められるには、国で定められた基準(有機JAS規格)があります。土づくりだけでなく生産過程に多くのルールがあり、それを守り、認められて初めて有機農産物となります。
※圃場とは…作物を育てる水田や田畑を指す言葉
有機栽培の緑茶はなぜ鹿児島なのか?
鹿児島県南九州市は、当時、全国の有機栽培茶の産地よりも、生産性の高い栽培方法を行っていました。品質(お茶の味わい・香り)が非常に高く、有機栽培振興への意識が高かったのが、南九州市知覧町でした。生産量が多く、今後、有機栽培茶の農園を増やすことが出来る広大な土地が広がっていました。後継者がおり、有機栽培茶への意識も高かったので、世代交代もしっかり出来ていくと感じました。
2001年第一回有機栽培茶振興会議
2001年11月、初めて水宗園本舗は、鹿児島県知覧町の有機栽培農家の方々とお会いし、有機栽培のお茶を一緒に広げて行きましょうと話し合いを持ちました。
簡単に有機と言っても、最初に口にした有機のお茶は、とても美味しいと飲めるものではなく、現在の味わいを確立するのに約6年の月日がかかりました。